プロバイオティクスと健康に関するジャーナル
オープンアクセス

概要

ユーバイオティックであることの重要性

ヴィトー・レオナルド・ミニエッロ、ルチア・ディアフェリオ、カルロッタ・ラッサンドロ、エルヴィラ・ヴェルドゥーチ

ヒトの腸内微生物叢は宿主の生活において非常に重要な役割を果たし、健康と密接に関連しています。出生後、乳児の腸内の細菌叢がバランスよく定着していることは、短期および長期の代謝および免疫恒常性のプログラミングに大きな影響を与えます。ほとんどの因果関係はまだ完全には解明されていないにもかかわらず、疾患との関連がある腸内常在微生物群の変化は、しばしばディスバイオーシスと呼ばれます。帝王切開、早産、または周産期抗生物質の過剰使用によって引き起こされたかどうかにかかわらず、微生物の多様性と豊富さが減少した遅延および/または異常な初期定着を示す傾向がある乳児は、代謝および免疫障害に関連する慢性的な健康状態のリスクが高い可能性があります。異常な腸の構成に早期に介入し、多数の恒常性システム（エネルギーバランス、グルコース代謝、免疫など）を回復するためには、この異常な微生物の数と多様性の長期的影響の調査が極めて必要です。いわゆる「腸内細菌叢バイオモジュレーター」（プロバイオティクス、プレバイオティクス、シンバイオティクス、ポストバイオティクス）による食事による腸内細菌叢の調整は、有望な予防手段です。このレビューは、出生直後の腸内細菌叢に影響を与える要因に焦点を当て、腸内細菌叢異常に関与する腸主導の潜在的な病態生理学的経路と、生後早期のプロバイオティクスによる腸内細菌叢調整効果について議論することを目的としています。