ISSN: 2155-9899
ジャガット・R・カンワール、周秀峰、スネハ・グルデヴァン、コリン・J・バロウ、ルピンダー・K・カンワール
樹状細胞 [DC] は強力な抗原提示細胞 [APC] であり、体内の病原体を検出して捕捉することで免疫システムで重要な役割を果たします。DC は、T 細胞応答の誘導において極めて重要な役割を果たします。免疫応答の調節は、特定の抗原 [Ag] を DC に送達することによって達成できます。抗腫瘍活性を目的として Ag を効率的に標的として DC に提示できる送達システムは、現在、重要な研究対象となっています。DC は、抗癌宿主応答における重要な役割と、腫瘍ワクチンにおけるアジュバント特性のために注目を集めています。自然免疫システムにおける Toll 様受容体 [TLR] の役割と、獲得免疫の最終的な刺激におけるその役割は、ワクチン開発に活用されています。ワクチンと結合した TLR アゴニストは、場合によっては治療効果を高めることが示されています。TLR は、角膜を侵入する病原体から保護する上でも重要な役割を果たします。眼の炎症、がん、ウイルス感染の治療における副作用のため、TLR の使用などの代替アプローチは、副作用に関する疑問を解消します。意図した送達はナノ粒子の使用によって達成され、体内での半減期が延長されます。ナノ粒子を使用した Ag、TLR、免疫調節剤の同時送達は、強力な細胞免疫反応を誘発することが実証されており、現在、臨床的に適用可能な免疫療法およびワクチンの開発が進められています。