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オープンアクセス

概要

乳がん患者におけるトラスツズマブ関連の心毒性 単一施設での経験

カミル・アシュール・ファルフードとイーマン・スード・カリファ

背景: トラスツズマブは、心不全の症状の有無にかかわらず、左室収縮機能の低下として臨床的に特定できる心毒性を誘発する可能性があります。
目的: 乳がん治療を受けた患者におけるトラスツズマブ関連心毒性の有病率と潜在的な危険因子を特定すること。
方法: この研究は、2017年9月から2018年4月の間にバグダッドのアルヤルムーク教育病院の腫瘍科でトラスツズマブを投与された78人のHER2陽性乳がん患者を対象に実施されました。
結果: 22人(28.2%)の患者で左室収縮機能の有意な低下が認められました(早期乳がん患者の27.6%、転移性疾患患者の29%)。78人の患者のうち7人(8.9%)が症候性心不全を発症しました。トラスツズマブ関連の心毒性を示す患者は、ベースライン駆出率が低い、エストロゲンおよびプロゲステロン受容体が陰性、放射線療法歴がある、糖尿病がある、およびBMIが高いなどの特徴を持つ人が多かった。
結論：トラスツズマブは、主に左室収縮機能不全として現れる心毒性を引き起こすことが珍しくない。トラスツズマブ療法の前および療法中に左室収縮機能を定期的に評価することを検討すべきである。