情報技術およびソフトウェア工学ジャーナル

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ISSN: 2165-7548

概要

津波被害と東日本大震災被災者における呼吸機能低下の関連性:RIAS研究

志賀幸次郎、丹野幸三、米倉有紀、ダイアナ・ルー、カイル・宮崎BS、下田春樹、佐々木良平、坪田宇津木恵、藤井祐司、坂田清美、小林誠一郎、小川明

津波被害が被災者の呼吸機能に及ぼした長期的な影響については、これまでにいくつかの研究が行われている。本研究では、東日本大震災津波被災地である岩手県において、津波被害の程度と2年後の被災者の呼吸機能との関連を分析することを目的とした。2011年と2013年に岩手県沿岸部で健康診断を受けた被災者6,608人のデータを使用した。2013年の呼吸機能(百分率肺活量、1秒量、1秒量百分率)と津波被害との関連を、2011年調査時の年齢、性別、既往歴(高血圧、糖尿病、脂質異常症、呼吸器疾患)、喫煙状況(喫煙なし、元喫煙者、現在喫煙者)、身体活動レベル、肥満、呼吸機能で調整し、共分散分析によって調べた。さらに、2011年から2013年までの百分率肺活量、1秒量、予測1秒量に対する百分率、1秒量百分率の変化を従属変数とし、津波被害の程度、性別、年齢、既往歴、喫煙状況、身体活動レベル、肥満を独立変数として多重線形回帰分析を行った。東日本大震災津波の2年後、津波被災者の1秒量予測百分率は、津波被災者以外の被災者と比較して有意に減少していた。また、津波被災者において、百分率肺活量、1秒量、予測1秒量と津波被害の程度は逆相関していた。結論として、東日本大震災の2年後、津波被災者は津波被災者以外の被災者と比較して、1秒量と予測1秒量が低下していた。また、津波が肺活量の低下を阻害した要因であったことも否定できない。

免責事項: この要約は人工知能ツールを使用して翻訳されたものであり、まだレビューまたは検証されていません。
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