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概要

緊急腹膜透析開始：カテーテルを植え込んだ後すぐに使用するよりも数日待つ方が良いのか？ランダム化比較試験

フェルナンド・アルトゥーロ・レジェス＝マリン、ダマヤンティ・ゴメス＝ビジャヌエバ、アラセリ・バレステロス＝サンティアゴ、ダンテ・アマト

背景：緊急腹膜透析に関して、カテーテルの植え込みから使用までの適切なラグタイムに関する推奨事項に対する高品質のエビデンスが不足しています。この研究の目的は、緊急腹膜透析におけるテンコフカテーテルの即時使用と遅延使用を比較することです。方法：緊急自動腹膜透析（APD）を開始する160人の患者を、各80人の患者からなる2つのグループに無作為に分けました。即時使用グループ（I）では、カテーテルは外科的植え込み直後に使用され、遅延使用グループ（D）では、カテーテルは外科的植え込みの3〜5日後に使用を開始しました。1年間の追跡調査後に、2つのグループのカテーテル機能と合併症を比較しました。結果：IおよびDの患者の年齢は42.5±18.5歳と49.2±19.6歳で、BMIはそれぞれ25±2.5と25±3 kg/m2でした。カテーテルの植え込みから使用までのラグタイムは、I群（4±2時間）の方がD群（79.5±35.7時間、p < 0.01）よりも短かった。両群の全体的な合併症の頻度は同程度で、I群では10人（12.5%）、D群では12人（15%）が12か月以内にカテーテル関連合併症を発症した。グループIの合併症は、漏出（2）、移動（2）、および腹膜炎（2）であり、グループDの合併症は、漏出（3）、移動（4）、および腹膜炎（2）であった。カテーテルの1年後の生存率は、2群間で差がなかった。結論：外科的に植え込んだテンコフカテーテルの即時使用は、合併症の頻度の増加を伴わないため、実行可能かつ安全である。