ISSN: 2469-9837
マシュー・E・ライアンとトリッシュ・メルツァー
統合失調症の妄想の治療には心理療法が適応となるが、どの形態の心理療法が最も効果的かは不明である。統合失調症の妄想に対してどのような心理療法を用いるべきかを明らかにするために、本レビューでは最新の文献を調査し、さまざまな心理療法の有効性を検討した。臨床試験はオンラインデータベースから見つけ、(可能な場合は)対照または待機リスト条件を含む試験のみを対象とした。本レビューの中心的な結論は、認知行動療法(CBT)が妄想に対する最も効果的な心理療法の選択肢であるということである。具体的には、CBTは中程度の効果サイズと妄想症状の長期的な改善を達成することが実証されているが、その証拠は依然として不明確である。臨床医にとっての重要な意味合いと将来の研究の方向性についても議論されている。