ISSN: 2469-9837
Völgyi E, Rezaie R, Hare ME, Tylavsky FA and Papanicolaou AC
本研究では、未就学児のコホートにおける身体活動、身体組成、皮質機能の関係を調査しました。参加者全員が、直接的な神経活動の非侵襲的測定法である安静時脳磁図検査 (MEG) を受け、身体活動と体組成の推定値は、それぞれ加速度計と二重エネルギー X 線吸収測定法を使用して取得しました。成人を対象とした以前の研究とは対照的に、安静時神経活動の測定値と体組成またはボディマス指数 (BMI) パーセンタイルとの間に関連性は見つかりませんでした。ただし、中等度 (r=0.905、p<0.0001)、中等度から激しい (r=0.886、p<0.0001) 身体活動に費やした時間と全体的な活動回数 (r=0.889、p<0.0001) は、左および右の中枢脳領域のアルファ帯域 (8-12 Hz) のパワーの増加と有意に相関していました。これらの結果は、身体活動と安静時の脳機能との間に複雑な関係があることを示唆しており、後の学業の成功に重要な感覚運動機能と高次認知機能の組織化の基礎となっていると考えられています。